ドイツ・オーストリア(5)


今回は、ドイツ ローテンブルクの聖ヤコブ教会をご紹介します。

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2010年11月17日(水)


▲聖ヤコブ教会


1311年に建設が開始され、
東内陣は1311〜1322年に、本陣は1373〜1436年、
西内陣と高廊は道路上に橋をかけて結び1450〜1471年の間に造られ
約170年後の1485年に完成しました。
大変大きなゴシック様式(バジリカ式=長方形)の教会になります。


この教会には十字軍の遠征により聖地エルサレムからもたらされたといわれる
キリストの聖血が収められており・・・(すごいですね!)
最も神聖な巡礼地として中世、多くの巡礼者が訪れたそうです。


▼東内陣 中央祭壇(十二使徒祭壇)



1466年にハイソリッヒ・トップラー市長によって寄贈されたもので
芸術価値としてはドイツで最も重要な祭壇の1つとのこと。


祭壇もさることながら後方のステンドグラスも大変素晴らしいもので
東内陣にあるものは高さが17mもあります。



ゴシック建築の特徴 尖頭アーチ構造の美しい天井



▼西内陣

2階にあるのは、69個の音栓と5500本のパイプを持つパイプオルガンになります。
新しく1968年に納められたもの。



▼側廊


▼側廊 ステンドグラス



▼2階 聖血の祭壇
ティルマン・リーメンシュナイダー作『最後の晩餐』



リーメンシュナイダーは15世紀に活躍した中世ドイツを代表する彫刻家です。
細やかな彫刻がそれはそれは見事でした。


▼聖血の祭壇 背面



▼様々な国と交流があり、こちらは教会に送られたもの。作者は不明。



▼教会 外観