奈良へ(3)


2010年4月16日2010年4月24日に引き続き先日行った奈良をご紹介します。
今回は興福寺になります。


興福寺 東金堂



興福寺 五重塔


東金堂も五重塔も大変素晴らしいのですが興福寺へ来た一番の目的は、
何といっても阿修羅象を拝見することでした。


昨年の春、東京国立博物館に、八部衆像(8体)と十大弟子像(現存6体)の全14体が来ておりました。
揃って寺外で公開されるのは史上初めてのことで、大変貴重な機会だったのにも関らず、
何と私は行きそびれてしまったのです。
その時の悔しい想いを胸に…ようやく今回、阿修羅像にお会いすることができました。


▲阿修羅像(八部衆のうち・部分)/像高:153.4cm
(写真:ミュージアムショップで購入したポストカードより)


展示は八部衆像(8体)と十大弟子像(6体)が真向かいに配置され圧巻でした。
阿修羅象はやはり噂通りの美男子で、一際目立っておりました。
ファンクラブまであるようですが分からなくもないですね。
大変華奢でどのように作られたのか・・・本当に昔の方には頭が下がります。
やはり一度は拝見すべき、大変素晴らしいものでした。


▲奈良といえば、鹿ですね!たくさんいました(^^)


<建物概要>『興福寺 東金堂』
神亀3年(726年)に聖武天皇が叔母の元正太上天皇の病気全快を願って建築。
創建当初は床に緑色のタイルが敷かれ、薬師如来浄瑠璃光世界がこの世に表されていたそうです。
以来6度の被災、再建を繰り返し、今の建物は応永22年(1415年)に再建。
・正面7間(25.6m)×側面4間(14.1m)
・寄棟造り、本瓦葺き、西向きの建物


<建物概要>『興福寺 五重塔
塔は仏教の祖釈迦の舎利(遺骨)をおさめる墓標。
天平2年(730年)に興福寺の創建者、藤原不比等の娘、光明皇后により建築。
その後5回の被災・再建をへて、応永33年(1426年)頃に再建。
初層の四方には、創建当初の伝統を受け継ぐ薬師三尊像、釈迦三尊像阿弥陀三尊像、弥勒三尊像を安置。
・高さ50.1m、初層は方三間で8.7m
・本瓦葺き


※参考文献:興福寺 公式ホームページより